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◆ シンポジウム『一刻も早く日本人妻等の救出を・日本人妻の斉藤博子さんは訴える』開催のお知らせ 北朝鮮帰国運動で北朝鮮に渡った日本人妻の多くは、「日本へ帰りたい」という願いを果たせずに亡くなった。現在、無念の死を迎える人たちが増えており、高齢の日本人妻の救出は緊急を要する。「日本の土を踏んでから死にたい」という日本人妻の願いを叶えるために…いま我々は何をなすべきか。 ◆日時: 平成20年4月19日(土) 13時30分〜16時15分 ◆会場: 港区勤労福祉会館 第一集会室 ◆プログラム: T.坂中英徳と神田真実が語る北朝鮮帰国者問題 U.パネルディスカッション コーディネーター 河明生 パネリスト 斉藤博子(日本人妻) 石原進 (外国人政策研究所理事) 神田真実(脱北帰国者支援機構相談員) 坂中英徳 (脱北帰国者支援機構代表) ◆参加費: 無料(先着100名まで) ◆主催: 脱北帰国者支援機構 ◆連絡先: 03-6662-5230 事務局まで 皆さまどうぞお越しください。 ◆ 第2回ボランティア養成講座のお知らせ 第2回ボランティア養成講座を以下の予定で開催いたします。 日時:2008年2月16日(土)午後13時より16時半まで 場所:港勤労福祉会館 2F和室 (JR田町駅西口より徒歩5分/ 都営三田線三田駅より徒歩1分) 講師:坂中英徳(脱北帰国者支援機構代表)テーマ「脱北帰国者支援はなぜ必要か」 川崎栄子(脱北帰国者支援機構相談員)テーマ「北朝鮮帰国者の実情」 神田真実(脱北帰国者支援機構相談員)テーマ「支援者に求められる役割と相談者のメンタルケア」 参加費:無料 ※ 詳細及び参加希望者は事務局までメールか電話にて問い合わせ下さい。 先着20名まで申込受付中 ◆ 日本から「北」に帰った人の物語 『日本から「北」に帰った人の物語』という本が新幹社より発刊されました。 この本の推薦文を書きましたので以下、掲載します 私は2005年5月、北朝鮮を脱出し日本に帰ってきた人たちへの定住支援を行うことを目的として、「脱北帰国者支援機構」を設立した。その関係で、多くの脱北帰国者の人たちと親しくなり、話を聞く機会も多い。この本の著者(以下「韓さん」と呼ぶ。)もその一人である。 日本生まれの韓国人である韓さんは、北朝鮮帰国者が受けた処遇の実態を、確かな目で冷静に見つめてきた人である。1960年の春、17歳の韓さんは、祖国北朝鮮に憧れて帰った。しかし、清津港に着いてすぐにそれは「大きな間違いだった」と気付いたという。その後は、日本に再び戻ることだけを心に期して、過酷な北朝鮮社会を生き抜いてきた。「見ざる。聞かざる。言わざる」を自らに言い聞かせて、北朝鮮の体制に対する激しい怒りは内に秘めて、静かに生きてこられた。そして、3年前に中国経由で念願の日本の地を踏んだ。 日本から北朝鮮に渡った人たちは、一緒に住んでいなくとも、互いに連絡を取り合い、協力し合って、連帯感を持って生きていると聞く。結婚も帰国者同士の組み合わせが圧倒的多数を占めている。帰国者の間には、同じ船に乗って日本から渡って来たという仲間意識が強いという。北朝鮮で酷い差別と迫害を受けたが故に、二世、三世が中心になっても、北朝鮮社会には溶け込もうとはせず、日本からの帰国者組みだけの「別世界」を作っている。北朝鮮から自由に出国できるようになれば、大半の人が日本に帰って来るだろうという脱北帰国者の証言もある。 韓さんは北朝鮮の最高学府を出た知識人であり、穏やかな人柄の人である。自然の成り行きで、多くの帰国者に慕われて、帰国者ネットワークの中心的な存在になっていく。祖国に帰って絶望した元在日コリアンや日本人妻たちが相談に乗ってほしいと、次々と韓さんの所を訪ねてくる。そして、悩み事や不満を打ち明ける。韓さんは親身になって話を聞き、助言をする。 この本に登場する韓さんの10人の友人は全員、もだえ苦しんだあげく死を迎える。北朝鮮への恨み辛みや言い分は異にしても、非業の死であったことでは共通している。韓さんは本の中で、友人たちの無念の思いを死者に代わって訴えている。こんな悲劇がこの世にあっていいのかを問いかける。北朝鮮に帰って無惨に死んでいく友人たちの最後を看取った人にしか書けない迫力がある。 本書は「実話小説」ということになっている。「小説」という体裁は取っているが、材料はすべて韓さんが見聞きした「実話」である。親しく接した友人たちの心中を思いやり、心の深層に迫る。本人のことを最もよく知る人が書いたものだけに、「事実」を超えて「真実」を語るものとなっている。まさに「実話小説」と呼ぶにふさわしい作品である。 この本の読者は、祖国でむごい仕打ちを受けた人たちが運命に従い淡々と死んでいく姿に胸を打たれるに違いない。そして、北朝鮮帰国運動とは何だったのか、それが何をもたらしたのか、なぜ北朝鮮帰国者は日本に帰りたいと切望しているのかを真に理解することになろう。 脱北帰国者支援機構代表 坂中英徳 『日本から「北」に帰った人の物語』 新刊社刊行 定価 2000円 ISBN978-4-88400-071-4 |